毎日のお料理に使う調味料。
ふと気がつけば、たくさんの調味料がキッチンの調理スペースを圧迫している…なんてことも。
調味料ラックを買い替えるべき?何かいい方法はないの?
なかなか欲しいデザインの調味料ラックと出会えない…
と悩んでいる方のために、今回は100均のアイテムを使った調味料ラックのDIYのアイデアをご紹介します。
画像を交えてご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
買い足した調味料が調味料ラックに入りきらない問題
毎日調理をしている方なら、いつものメニューだけでなく、新しいおかずにチャレンジしたり、気になる調味料でレパートリーの幅を広げたいものですよね。
でも、常備しているもの以外の調味料を買い足すとき、気になるのがキッチンでの収納場所。
買い足した調味料が今の収納スペースに入りきらない場合は、置き場所を変えたり、収納スペースを増やしたりと工夫が必要なんです。
- コンロ奥や横などのデッドスペース
- シンク下やコンロ下の収納
- 調理スペースに場所を確保する
収納場所のポイントは、調理の導線上に必要な調味料がそろっていること。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】コンロ奥や横などのデッドスペースを有効に使う
コンロ奥や横など、これまでデッドスペースになっていたところにラックなどを置いて有効活用できれば、調理中も少ない動作で便利に使えます。
ただし、コンロの熱による影響を受けやすいので、可燃性の素材で作られた調味料ラックを置くのは危険。
また、コンロの奥や横に置いている調味料を取ろうとして、着ている衣類の袖口などにコンロの火が燃え移ってしまう「着衣着火」という現象にも注意が必要です。
火元には十分に気を付けましょう。

参考資料
※埼玉西部消防組合「「着衣着火」をご存知ですか?」検索日2021/2/8
【2】シンク下やコンロ下の収納を利用する
料理酒やしょうゆなども意外と種類が豊富。
このような大きくて重たい液体調味料が増えてしまったら、シンク下やコンロ下に置いておくのが便利です。
ただし、使いたいときにすぐに手にできる一方で、毎度腰を曲げなければならないデメリットも。
腰に負担をかけたくない方は、片手に収まる容器に移し替えて、コンロ側に置くと手軽に使えますよ。
また、シンク下は排水管があるので湿気が多い空間です。
塩などの粉末調味料は湿気で固まってしまうこともあるので、収納するなら密閉性の高い保存容器を使うなどの湿気対策をしましょう。

【3】調理スペースに置き場所を確保する
調理スペースに調味料ラックなどを置いている人は多いですよね。
調理スペースなら、調理中にも手に取りやすく、収納場所としては最適です。
しかし、置いている調味料の種類が増えれば調理中に邪魔になったり、キッチン全体が乱雑な印象になってしまいます。
調味料ラックの収納量にも限界があるとはいえ、調味料が増える度に買い替えたくはないですよね。
コンロ下などにスペースがなく、調理スペースをできるだけ確保したまま調味料を置いておきたい…。
調味料が増えても対応できるようにしたい…。
そんな場合は「自分で収納場所を手作りするDIY」がおすすめです。
好みのデザインや機能を追加でき、それぞれのキッチンに合った収納スペースを確保できますよ。
ライターkaneboi
コンロ奥ラックを使った調味料収納のDIYアイデア
著者の自宅キッチンでは、元々ニトリの2段調味料ラックを使っていました。
しかし、だんだんと調味料が増え、ラックに収まりきらなくなってきたので、調味料周りの収納を見直すことにしました。
気になったのが、汚れやゴミが溜まりやすいコンロ奥のデッドスペースです。
できればここに調味料ラックを置いて、掃除の手間を省きつつ、デッドスペースの有効活用をしたい…。
そこで、コンロ奥の隙間に置ける「コンロ奥隙間ラック」を置くことにしました。
towerのコンロ奥隙間ラック(2段タイプ)
今回設置するのは、towerシリーズのコンロ奥隙間ラック。2段タイプで収納スペースもかなりあります。
2本の側面と3枚の棚板(ネジ、ナット、六角レンチ、説明書が付属)がセットになった組み立て式の調味料ラックで、気になっていたコンロ奥にぴったり収まると書いてあります。
早速組み立ててみましょう。
組み立て方や設置方法は説明書や箱に書いてあるので、一人でも簡単にできます。約15分ほどで完成しました。
設置してみると、コンロとの段差もなく、使いやすそう。
でも、壁との隙間が気になるし、もう少し棚の部分に幅が欲しい…。
そこで、セリアで購入できる木板をカットして、棚板の上に置くことにしました。
棚板には壁側に落下防止の折り返しが付いていたので、一旦外してコンロ側に折り返しがくるように付け替えます。
今回購入した木板は、焼き目付きでサイズは45×12cm。
1枚では長さが足りないので2枚の木板をつないで使うことにします。
まず、棚のサイズに合わせて2枚目の木板をのこぎりでカットします。
板の性質上、断面がギザギザになってしまうので、サンドペーパーがあると便利です。
また、木板の断面に黒色のマーカーを塗ると目立ちにくくなりますよ。
2枚の木板の側面を合わせて、木工用ボンドで接着します。
隙間を埋めるように、ボンドをたっぷりのせるのがコツ。はみ出した部分は紙などでならし、きれいに拭きとっておきます。
ボンドが乾いたら、調味料ラックに乗せるだけで完成です。
黒いスチールの本体に木目が加わることで、カフェのような雰囲気になりました。
木板のおかげで棚幅も広くなり、壁とラックとの隙間も埋まって収納スペースがアップ。ホコリやゴミなども入りにくくすることができました。
▼使用した調味料ラック
▼使用した100均アイテム
購入場所 | 商品名 | JANコード |
セリア | 木板 焼き目付き 45×12cm | 4947879712589 |
コンロ奥の壁面を使った調味料収納のDIYアイデア
さらに、コンロ奥の壁面のスペースを使えば「掛ける収納」ができそうです。
こちらは100均アイテムだけを使って、簡単手軽にDIYすることにしました。
まずは、セリアの「ワイヤーラティス」 を設置してみます。
自宅にあったダイソーの「カーテンクリップ」で挟むだけで、簡単に取り付けできます。
このように、クリップで3カ所くらいしっかりと挟んだら、レンジフードに吊り下げておきます。
続いて、towerコンロ奥隙間ラックに付属していた小型のフックを使って、セリアの「ワイヤーバスケット」を左側に引っ掛けます。
今回は、キッチンペーパーがちょうど収まる26×8.8×5cmをチョイス。
ワイヤーバスケットシリーズはサイズが豊富なので、収納したいものに合わせて選ぶと失敗を防げますよ。
万が一調理中に落ちてこないように、収納物にはあまり負荷のかからないアイテムを選びましょう。

右側にはセリアの「ドアフック」を引っ掛けて、お玉やフライ返しなどを吊り下げられるようにしました。
よく使うツールが手が届く場所にあれば、調理中すぐに使えるので便利です。
ドアフックシリーズは、プリントデザインやカラーのバリエーションがあり、お好みのものが見つけやすいですよ。
今回選んだデザインは「プリントデザインNo.25173」で、色は黒で統一しましたが、カラーを変えればインテリアのアクセントにもなります。
コンロ奥のデッドスペースに、手作り壁面収納が誕生しました。
そのほか、調味料を入れる「竹蓋付きガラスキャニスター」、「ガラスソースボトル(約510ml)」などの小物もすべて100均でそろえました。
DIYにかかった総額は、なんとたったの1,500円(税抜き)。
これなら家計への負担も少なくて済みそうですよね。
調味料ラックと壁面のDIYで収納場所が増えたので、以前使っていた調味料ラックは処分しました。
その分、調理スペースが広くなったので、これから調理がさらに楽しくなりそうです。
▼使用した100均アイテム
購入場所 | 商品名 | JANコード |
セリア | ワイヤーラティス スリム 8×16 マットブラック | – |
ダイソー | カーテンクリップ 10個入り | 4549131546279 |
セリア | ワイヤーバスケット ロング ブラック | – |
セリア | ドアフック プリントデザイン No.25173 | – |
おわりに
料理のレパートリーが増えてくれば、調味料の種類や数が多くなるのは当然です。
ものが増えたらキッチンの収納を見直して、「快適」「便利」な調理スペースを確保することが大切です。
今回は100均で気軽に手に入るものを使って調味料ラックやコンロ奥の壁面をDIYしてみました。
DIYなら、コストをかけずに自分好みのデザインや機能を追加できます。
今回の記事を参考に、ぜひ自分だけのオリジナルキッチン空間を楽しんでください。


