過ごしやすい気候の秋はガーデニングの季節。
秋から春にかけて楽しめる草花で「秋の寄せ植え」に挑戦して、お庭や玄関を彩ってみませんか?
この時期ならではの寄せ植えをつくるには、「花」だけでなく、収穫の秋を連想させるような「実もの」を取り入れるのがポイント。
また「カラーリーフ」を上手に取り入れることで、花が咲いていない時期の寄せ植えの見た目をキープできます。
今回は、秋の寄せ植えにおすすめの「花」「カラーリーフ」「実もの」それぞれのおすすめをご紹介!
また、植え付け後の管理方法やセンスよく仕上げるコツについても解説します。
秋の寄せ植えにおすすめの【花】
秋の寄せ植えにおすすめの植物から、まずは「花」の品種をご紹介します。
ホームセンターの園芸コーナーなどでも気軽に購入できる定番品種を集めました。
パンジー・ビオラ
パンジーとビオラは冬のガーデニングの定番。
10月~5月頃まで長い期間楽しめるのが魅力です。
こちらの苗は出回り始めのものなので花が少なくて寂しいですが、満開になると見ごたえがありますよ!
耐寒性があって丈夫、リーズナブルなので初心者でも気軽に育てられる品種です。
色の種類が豊富なので、どんな雰囲気の寄せ植えにしたいか考えながら、洋服のコーディネートを選ぶようにあわせていくと楽しいです。
花のサイズが大きいものがパンジーで、小さいものがビオラです。
プリムラ
プリムラも耐寒性があって、11月~4月頃まで花を咲かせる品種です。
種類がさまざまで、特にプリムラ・ジュリアンやプリムラ・ポリアンサは寒さに強くて秋から春にかけて育てるのに向いています。
色も豊富なため、配色を考えながらパンジーやビオラと組み合わせるのもいいですね。
ガーデンシクラメン
シクラメンにもさまざまな種類があり、その中でも耐寒性があって屋外で栽培が可能な品種をガーデンシクラメンといいます。
開花期は10月半ば~4月半ばごろまでです。
多年草の球根植物で夏は休眠期に入りますが、うまく夏越しできれば次の年もまた花をつけますよ。
花は上に真っ直ぐ伸びるので高さがあり、斑入りの葉も個性的なので寄せ植えにぴったりです。
スイートアリッサム
スイートアリッサムは白い小花がたくさん咲く品種で、花束のカスミソウのような存在。
寄せ植えのメインの花を引きたてるのにおすすめですよ。
開花期は10月~4月頃で寒さにも強いです。
横に広がって生長するので、鉢の縁を囲むように植えるとうまくなじみます。
ポットマム(秋咲きスプレーマム)
ポットマムはスプレーマムという菊の1つ。
開花期が異なるスプレーマムの中でも、ポットマムは秋咲きのタイプです。
草丈が短く寄せ植えに向いています。
多年草なので霜に気をつけて冬越しすると翌年も花を楽しめますよ。
アメリカで品種改良されたものなので、和菊(日本の菊)に対し洋菊と呼ばれています。
ケイトウ
ケイトウは鶏のトサカのような形が特徴の品種で、赤や赤紫、オレンジなど秋らしい色合いのものが豊富。
開花期は4月~11月頃までと長く、本格的な寒さになるまで楽しめます。
ケイトウにはさまざまな種類があって、草丈の長さもそれぞれ。
寄せ植えにするなら草丈の短いものを選び、一緒に植える花と色合いを揃えるのがおすすめです。
秋の寄せ植えにおすすめの【カラーリーフ】
「カラーリーフ」とは葉の色や形に特徴のある植物のこと。
寄せ植えを引きたててくれるつなぎの植物として人気です。
赤や黄、紫をはじめ、黒っぽいものや斑入りのものなど見た目もさまざまですよ。
冬に強い品種も多いため、花が咲いていない時期でも寄せ植えの見た目をキープしてくれます。
ヘデラ(アイビー)
ヘデラはアイビーという名前でも知られるツル性の植物。
室内で観葉植物として取り入れている人もいるかもしれませんね。
葉の斑模様や色もさまざまなので、他の草花との相性で選んでみるといいですね。
シクラメンのように上に伸びる花や植物との寄せ植えにぴったりです。
ヒューケラ(ツボサンゴ)
ヒューケラは常緑の多年草で、冬の間も鮮やかな葉を楽しませてくれる種類。
色数が豊富でカラーリーフの中でも特に人気のある品種です。
赤や黄色、紫などの秋らしい色合いもたくさんあるので、シックな寄せ植えにしたい時にも便利。
季節によって色を変える品種もあります。
色の違うヒューケラ同士で寄せ植えにするのもおもしろいですよ。
クローバーティント
クローバー(シロツメクサ)には、園芸用に改良されたティントシリーズという品種があります。
赤や黒などの色合いを楽しめるので、寄せ植えのつなぎの植物としておすすめです。
寒さに強い多年草で、丈夫で育てやすいです。
春になると花も楽しめますよ。
普通のクローバーは白色の花ですが、ワイン色のティントクローバーならピンクの花が咲きます。
秋の寄せ植えにおすすめの【実もの】
次は、実もの(実をつけた植物)のおすすめを紹介します。
植物は夏に開花し、秋に実をつける種類が多いので、実ものがあると季節感を感じられる寄せ植えになりますよ。
観賞用トウガラシ
トウガラシといえば香辛料のイメージですが、観賞用の品種もあるんです。
実や葉の形、色もさまざまで、夏~晩秋にかけて楽しめます。
赤やオレンジのトウガラシらしい色もあれば、ブラックパールという黒い葉に紫の実をつけるタイプも。
組み合わせ方次第でおしゃれな寄せ植えになりますよ。
ハッピーベリー(真珠の木)
コロンと丸くて大粒の実が特徴のハッピーベリー。
9月~3月頃まで比較的長い間実をつける、寒さに強いツツジ科の植物です。
赤や白、ピンクなどのかわいい実が寄せ植えのアクセントになります。
チェッカーベリー
赤い実をつけるチェッカーベリーは寒さに強く、11月~3月頃まで実をつける品種です。
赤い実はクリスマスやお正月の飾りにもぴったり。
12月頃にはクリスマスのガーデンピックを刺してアレンジするのもいいですね。
草丈が低く、こんもり茂るので寄せ植えしやすい実ものです。
植え付け後の管理方法
寄せ植えは、植え付けたあとも長く楽しめるようにお世話していきたいですね。
日々の管理では水やりと花がら摘みを行います。
また、開花期が終わったあとのお世話についても紹介していきますね。
寄せ植えの水やり方法
水やりは、土の表面が乾いたら鉢底から溢れるくらいにたっぷりと与えます。
土を少し指で触ってみると乾いているかどうかわかりやすいです。
特に冬の間は水が乾きにくく、水やり頻度がグンと下がります。
水をあげすぎると根腐れしてしまうので、タイミングをしっかり確認してくださいね。
寄せ植えの花がら摘み
咲き終わった花(花がら)は定期的にチェックして、こまめに摘み取りましょう。
花がらをそのままにしておくと、種をつけようとして栄養が取られ花が咲きにくくなったり、花がらが腐って病虫害が起こったりします。
花がらを摘み取ることで、通気性を確保するメリットもあります。
開花期が終わったら
多年草の場合・・・そのまま残すか、別の鉢に植え替える
その時は寿命なので春の花に植え替えましょう。土も新しいものに入れ替えます。
毎年花が咲く多年草を植えているならそのまま残し、抜いた部分にだけ春の苗を植えるのもおすすめです。
すぐに次の寄せ植えをしないのであれば、多年草を別の鉢に植え替えて、単体での管理に切り替えるといいですよ。

秋の寄せ植えをおしゃれに仕上げるコツ
次は、季節感のある寄せ植えに仕上げるコツを紹介します。
チェックしたいポイントもあわせて参考にしてください。
秋らしい色や実ものをあわせる
秋の寄せ植えには、シックな秋らしい色合いの草花を選ぶのがおすすめです。
パープル系や暗めの赤色などで揃えると、秋ならではの落ち着いた雰囲気に仕上げられますね。
また、観賞用のトウガラシやハッピーベリーといった実ものを取り入れると、より秋らしい雰囲気に。
収穫の秋を連想させるような季節感ある寄せ植えに仕上がります。
花の開花期をチェック
選んだ花がどれくらいの期間咲いているのかチェックすることも大切。
秋に出回っている苗でも寒さに耐えられない品種もあるので、タグの裏面などで確認しておきましょう。
また、チューリップやアネモネなど春咲きの球根を一緒に植えておけば、春になって開花した時に一層華やかな寄せ植えに。寄せ植え自体を楽しめる期間も長くなりますね。
まとめ
今回は、秋の寄せ植えにおすすめの草花と植え付け後の管理方法について紹介しました。
初心者には難しそうに思える寄せ植え。
しかし季節限定のディスプレイのような感覚なら、もっと気軽に楽しめるのではないでしょうか?
涼しくなってきた秋は、園芸店にたくさんの植物たちが並びます。
色や形のコーディネートを考えながら気に入った草花を選んで、ぜひ寄せ植えに挑戦してみてくださいね。

