「アズマジック」は、ハウスクリーニングサービスも手掛ける掃除用品メーカーから発売されている人気のお掃除洗剤シリーズ。
一般的な住宅用洗剤では落ちなかったしつこい汚れも落とすことができると言われています。
そんなに強力な洗剤を家で使って大丈夫?
と疑問に思われる方のために、今回はお掃除のプロ・おそうじペコさんに実際にご自宅でアズマジックを複数使ってもらい、その「使用感」や「他の洗剤との違い」をレポートしていただきました。
目次
アズマジックの洗浄力の秘密
編集部独自で、アズマジックの製造・販売を行うアズマ工業で商品の開発に携わる方にインタビューを行ったところ、アズマジックの洗浄力には1つの秘密がありました。
それは、アズマジックがハウスクリーニングのプロと共同開発されている、ということ。
実際にハウスクリーニングの現場で「本物の汚れ」を相手に試験運用を繰り返していたそうです。
アズマジックの洗浄力の秘密をもっと詳しく!
お掃除のプロが作った「ここぞ」という時の洗剤「アズマジック」の秘密に迫る!
そんなアズマジックの実力を確かめるべく、今回は、お掃除のプロ・おそうじペコさんにご協力いただき、実際にアズマジックを使ってもらいました。

おそうじペコさん
ブログを中心にWEB連載や雑誌等で掃除の楽しさを発信しています。掃除が趣味!と言い切れるほどの掃除好き。お掃除は裏切りません、必要なのはやる気だけ。必ず綺麗な部屋という結果がついてきます!
著書「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」等
今回使ってもらったアズマジック2種類
今回おそうじペコさんに使ってもらったのは、家の中の色々な場所の掃除に使える「スーパーマルチ洗剤」と、頑固な汚れを取り除けるという「玄関床洗剤」の2種類のアイテム。
どんな洗剤なのか、まずは気になる成分なども詳しくチェックして頂きました。
アズマジック「スーパーマルチ洗剤」

大理石やうるし塗りの木材、表面に特殊なコーティングがされているもの、液晶画面などへの使用はNGです。
■気になる洗剤の強さは?
おそうじペコさん
素手では使用できないのでビニール手袋は必須です。また、界面活性剤も含まれているので「二度拭き」もしっかりしないと、残留成分が気になります。
アズマジック「玄関床洗剤」

使用時は保護手袋を着用の上、使用後は必ず水洗いが必要。床の素材によっては変色の恐れがあるため、目立たない所で試してからの使用が推奨されています。
■気になる洗剤の強さは?
おそうじペコさん
成分のひとつである「スルファミン酸」は、水垢洗剤で有名な「茂木和哉(※)」と同じ酸性成分です。もしかしたら、水回りのカルキ汚れにも効果があるのでは?と思いました。
パッケージには「まぜるな危険」の文字があるので、使用時は緊張します。
アズマジック「スーパーマルチ洗剤」の使用実例
スーパーマルチ洗剤はその名の通り、いろんな場所で”マルチに使える洗剤”。
今回は、お家の中の4か所でさまざまな汚れを落としてみました。
お風呂周りの使用例
お風呂周りでは「排水口」「浴室ドアのパッキン」、また洗面所の「洗面ボウル」でも使用。
1つずつどのようになったのかご紹介します。
■排水口の汚れ
気になっていたのは、浴室排水口周囲に発生する赤い細菌汚れ1赤色酵母と呼ばれる微生物で、カビやキノコと同じ菌類。学名はロドトルラ(Rhodotorula )属。です。
洗剤濃度が落ちないよう、水気を乾いた雑巾で拭いてから使用しました。
丸部分の赤い汚れが綺麗になり、全体的に漂白されたように綺麗になりました。
■浴室ドアパッキンのこびりつき汚れ
浴室ドアのパッキンのすき間のホコリと油が合体し、ガリガリに固くなった汚れがありました。
普段の掃除ではなかなか汚れが落ちず、一時は尖ったヘラで削っていました。
アズマジックをスプレー後、しばらくおいてからブラシで擦ると、力を入れて擦らなくても綺麗になりました。
■洗面ボウルの皮脂汚れ
洗面ボウルの汚れの種類は、主に洗顔や歯磨き後につく「皮脂汚れ」。
その他、歯磨き粉やハンドソープの残留成分など、全体的にネトネトした汚れです。
洗面ボウルの全体にスプレーし、少し濡らしたスポンジで円を描くように磨き洗いしました。
仕上がりはピカピカ、ネトネトした汚れもツルっと落ちました。
水でしっかり流せる場所は二度拭きを気にしないでよいので、大変掃除しやすいです。
キッチン周りの使用例
キッチンでは主にIHコンロ周りで使用しました。
■IHトッププレート
IHのラジエントヒーター部分にこびりついた液体のふきこぼれ痕、細かく飛散した調理油汚れなど、1週間分の汚れを落としました。
汚れの範囲も広く、一部固くこびりついていたので、汚れをふやかして洗剤成分を浸透させるためにスプレー後ラップパックをしました。
ラップパックは、アルカリで素材が傷む恐れがあるので、パックする時間は5分程度にします。
その後、パックしたラップを丸めて「ラップタワシ」にして擦りました。


IHトッププレートの掃除には、いつもは重曹ペーストを使用します。
重曹の場合、乾くと粉が浮き出るため拭き取りが大変なのですが、アズマジックは泡状なので簡単に綺麗になりました。
また、その他の細かい凸凹のある部分もブラシでこすると泡立つので、隙間まで綺麗に掃除できました。

■IH排気口油汚れ
掃除しにくいIHの排気口の汚れです。
アルカリ電解水と掃除棒などで拭いているのですが、汚れが落ちにくい場所なので綺麗になりません。
アズマジックをスプレーをすると、すぐにこびり付いた古い油汚れが反応し、泡が茶色くなりました。


全体的に茶色かった汚れが落ちて、銀色がよみがえりました。
ただ、このように奥まった狭い場所では「二度拭き」が大変です。
水拭き用ウエスを、ロングサイズのピンセットでつまんで拭き取りました。
壁紙やマットの使用例
壁紙やマットには、気づかないうちに汚れがついていることが。
今回は時間が経った「しつこい汚れ」に使用してみました。
■壁紙の汚れ
壁紙の角についた汚れです。
ホコリ・空気中の水分・油分などが合体し、こびりついて数年経った汚れなので、普通の洗剤では落ちません。
アズマジックをスプレー後、ラップパックで浸透させてから、柔らかいブラシで壁紙を傷めないように毛先をつかって軽くこすると大変よく落ちました。
■マットの染み
玄関マットについてしまった、コーヒーの染みです。
染みは回りに広がらないよう、雑巾にスプレーしたものを押し付けて吸い取るように手で押さえながら取りました。
二度拭きは、綺麗な雑巾でたたいて成分を取ります。
一晩経過した汚れでしたが、綺麗に落ちました。
酸性の汚れには有効
先ほどご紹介した通り、「スーパーマルチ洗剤」はアルカリ性の洗剤。家中の酸性汚れに効果があります。
■ベランダ手すりの謎の汚れ
ベランダの手すりに白いモヤモヤした汚れがびっしりついていました。
さまざまな洗剤を使用しても、何をしてもとれません。
「もしかしたら酸性雨による汚れかもしれない。酸性なのでアズマジックが効くかも!」と思って使用したところ、驚くほどよく落ちました。
「スーパーマルチ洗剤」のメリット
実際に「スーパーマルチ洗剤」を使ってみて、メリットに感じたところをまとめてみました。
- コシのある泡
- 汚れ落ちの効果の高さ
- サッパリした使用感
- 使用量がおさえられる
- 無香料
■コシのある泡
ノズル吹き出し口の断面がクモの巣のように細かくなっているため、ワンスプレーで花か咲いたように広がった泡が出ます。
泡はコシがあり対象に留まりやすく、水平面や狭い場所に洗剤が浸透しやすいです。
■汚れ落ちの効果の高さ
こびりついて変色していたIHの吹き出し口の奥の汚れ、壁紙コーナー部分の汚れ、ベランダ手すりの水痕など、これまで取れずにあきらめていた汚れが綺麗になりました。
■サッパリした使用感
泡状ですが濃厚な洗剤という感覚はなく、シンプルでサッパリとした使用感です。
二度拭きは必須ですが、ぬめりが残りやすいこともなく、水拭き1回でツルっと綺麗に仕上がります。
■使用量がおさえられる
標準使用量は30平方センチメートルにワンスプレー。伸びが良く無駄に使うこともありません。
スプレー回数が多いと、洗剤の飛散が多くなりむせてしまうことがあるため、そういう意味でも使いやすいです。
ちなみに「ウタマロ住宅用クリーナー」は1平方メートルに5回スプレー、「花王かんたんマイペット」、「花王ホームリセット泡クリーナー」は1平方メートルに6回スプレーが使用の目安。
これらの一般的な住宅用洗剤に比べると、かなり少ない使用量です。
■無香料
洗剤の香りが強すぎても「匂いに酔ってしまう」「狭い空間に使いにくい」などの弊害があります。
「スーパーマルチ洗剤」は、やや原料臭はあるものの、無香料なので香りに左右されずに使うことができるのがとてもよかったです。
「スーパーマルチ洗剤」のデメリット
メリットだけでなく、デメリットに感じたこともご紹介します。
- 二度拭きの手間
- 日常使いはしにくい
■二度拭きの手間
アルカリ電解水や一般的な中性洗剤に慣れていると、「二度拭き」が面倒に感じます。
水回りなど洗い流せる場所や、広い平面は問題ないのですが、高い場所や狭く入り組んだ場所などに使用した時の二度拭きが大変でした。
■日常使いはしにくい
日常生活ではここまで強い洗剤は求めないため、”デイリーユースにはしにくい” という印象です。
「スーパーマルチ洗剤」を使ってみた感想
さすがプロ仕様だなと思える効果の高さです。
同じアルカリ性洗剤のセスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水などで試してもあまり落ちなかったこびり付いた汚れもしっかり落ちました。
アルカリの力だけでなく界面活性剤の効果、泡の効果による相乗効果が働いていることを実感します。
我が家は6年の転勤生活中に「家を賃貸に出す」「数年空き家状態にする」などしていた結果、家の細かい部分に一般的なハウスクリーニングや、住宅用洗剤では落ちない汚れが点在していました。
それらをどうしようかと思っていたところ、「スーパーマルチ洗剤」1本で、ほとんどの汚れを落とすことができました。
おそうじペコさん
アズマジック「玄関床洗剤」の使用実例
「玄関床洗剤」は、主に玄関周りの床面の汚れを落とすもの。今回はメーカーに確認の上、ベランダの床でも使ってみました。
玄関周りの使用例
まずは玄関周りに使ってみます。
■玄関の染み
帰宅後すぐにエタノールで手指消毒をするため、玄関床にエタノールの染みがついてしまっています。
マンション規約にて、「玄関での水を使用した掃除は禁止」になっています。
そこで、ピンポイントで汚れたタイルにスプレーしてからブラッシングしました。
水で流せないので、乾いたウエスでまず拭き取ってから、水につけたスポンジで成分を吸い取り、さらに水拭きをして仕上げました。
■玄関ポーチ
外回りは多少水で流せるので、玄関ポーチも洗いました。
タイルの色が濃いので汚れ落ちの効果は分かりにくいですが、ワントーン明るくなった気がします。
ベランダ周りの使用例
ベランダの床は普段意識することがない分、長年放置された汚れがあります。
■ベランダの汚れその1
ベランダについた緑色のコケのような汚れに使用しました。
スプレー後、5分ほど汚れを浮かせてから、ブラシの毛先を使ってタテヨコに軽く磨きました。
ベランダではホースは使えないので、バケツの水を軽く流します。
黒い汚れと洗剤成分が、側溝に流れていきました。
洗い流した水は洗剤と汚れが混ざっているので、しっかり排水口まで綺麗な水で流さないとまた新たな汚れが生じやすくなります。
何度かバケツの水を流し、仕上げは乾いたウエスで拭き取ると、汚れは綺麗に落ちました。
■ベランダの汚れその2
側溝のフチが黒ずんでいました。
どれくらい黒ずみが落ちるのか、部分的にスプレーしてみたところ、色がくっきり変わるくらいよく落ちました。
「玄関床洗剤」のメリット
今回初めて使用した「玄関床洗剤」のメリットに感じたところをまとめました。
- 泡立ちが控えめ
- 汚れ落とし効果
■泡立ちが控えめ
水を加えると泡立ちますが、薄い泡なので乾拭き→水拭きをするとすっきり落とすことができました。
残留成分が気になるので、泡やぬめりが残らないのは使いやすいです。
■汚れ落とし効果
玄関のたたきはあまり効果を感じませんでしたが、ベランダの黒ずんだ酷い汚れが綺麗に落ちました。
残念ながらマンションなのでホースで流しながら洗うことができず、限定的にしか使えませんでしたが、戸建てで思う存分洗うことができる場合は、デッキブラシとこの洗剤を使えば外回りのコケ等の汚れが綺麗に落ちそうです。
「玄関床洗剤」のデメリット
一方、こちらがデメリットに感じたポイントです。
- 広範囲の使用には向かない
- 水洗い必須
- 原料のニオイが気になる
■広範囲の使用には向かない
使用量目安が10平方センチメートルに1プッシュなのでかなりの量が必要になります。
ピンポイントの汚れ落としであればよいですが、玄関フロアや床など広範囲に使用する場合は何度もスプレーしなければいけないため、使用量が増えそうです。
■水洗い必須
洗剤の強さが気になるため、仕上げに水でしっかり洗い流す必要があります。
戸建ての場合は問題ありませんが、マンションの場合は大量に水を使用することができませんので、使い方が限定されてしまいます。
■原料のニオイが気になる
沢山スプレーすると屋内の場合、原料の酸っぱいニオイが気になりました。
途中からマスクをしたら気にならなくなったので、手袋と共にマスクも必要だと思います。
「玄関床洗剤」を使ってみた感想
成分や酸性度の高さから少し構えて使用しましたが、刺激臭もあまりせず、泡も薄く洗い流しやすいため、全体的に使いやすい印象でした。
残念ながら、我が家はマンションなので玄関の床の汚れ全体には使用できませんでした。ブラシとウエスを使って、気になる汚れの場所をピンポイントで落とす使い方なら可能だと思います。
効果を実感したのは、ベランダにこびりついていた緑色の汚れや黒い汚れが綺麗に落ちた点です。
洗剤を使用した場所だけ色が白くなるほどよく落ちました。
おそうじペコさん
どうしても落ちない汚れには「アズマジック」を試してみて
アズマジックの洗浄力の秘密や使用実例をご紹介しました。
おそうじペコさんの言う通り、アズマジックは普通の住宅用洗剤では取ることができなかった汚れにこそ試していただきたいアイテム。
「ここぞ」という時のお掃除の相棒として、ぜひアズマジックを試してみてくださいね。

