普段から大切に乗っている車の中は、くつろげる部屋のようにいつでも綺麗にしておきたいものですよね。
しかし、気が付けばほこりや泥で汚れてしまっていた…なんてこともあるでしょう。
「初めて車の中を掃除するけど、掃除の仕方が分からない」
「外は洗車機で、中はどうやって?」
など、車内の掃除について悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、今回は車内の掃除のコツや効率的な進め方、あると便利なお掃除グッズなどをご紹介していきます。
晴れた日に愛車を綺麗に掃除すれば気持ちまで爽やかになりますよね。
この記事を参考に、車の中も気分もすっきりしましょう!
目次
車の中で自分で掃除できる場所は?
大切な愛車であれば、細かいところまで自分で綺麗に掃除したいもの。
ですが、車にはエアコンやエンジンルームなど、内部が入り組んでいたり細かい部品があったりするところが多く、自分で掃除できる場所には限りがあります。
車の中で、自分で掃除可能な場所は下記の5か所です。
- 天井
- 内窓
- シート
- 内装
- フロア(床部分)
一度に全部を掃除をするのはどうしても時間と手間がかかるので、気になる場所はその都度掃除しておくと綺麗な状態を長く保てますよ。
とはいえ、溜まってしまった汚れは一度大々的に掃除をして、すっきり綺麗にしておきたいですよね。
次に、自分で車内清掃をする時に準備しておきたいアイテムをいくつかご紹介します。
車内清掃の事前準備とおすすめのお掃除手順
効率良く掃除をスタートさせたいなら、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。
準備をしておくことで掃除の途中で「こうしておけばよかった!」というストレスを減らせますし、時短にもつながりますよ。
3つの車内清掃事前準備
車内清掃をする前の事前準備は主に3つ。1つずつ見ていきましょう。
【1】車内の荷物を出しておく
車内にティッシュペーパーやおもちゃ、着替えなどの荷物がある場合は事前に車外へ出しておきます。
そうすることで荷物が汚れてしまう心配もなく、カゴなどの入れ物にすべて入れておけば後で戻す際も楽々行えますよ。
【2】シートを叩いてほこりを叩き出す
車のドアを開け、布団叩きなどでシートをバンバンと叩き、ほこりやダニを追い出しておきます。
綺麗に見えるシートでも隙間などにほこりが溜まっているので、しっかりと叩いておきましょう。
叩き出したほこりやダニは空気中に舞うのでマスクを付けて行ってくださいね。
【3】フロアマットを外す
運転席・助手席・後部席の足元にあるフロアマットは、洗った後乾かす必要があるので事前に外して掃除しておくと時間を節約できますよ。
車内清掃の前に準備しておきたいアイテム
車内清掃を始める前に、必要なアイテムもちゃんと準備しておきましょう。
ここでは、車内清掃をするときに便利なアイテムについて、詳しくご紹介します。
- 手持ちできるコードレス掃除機
- 固く絞ったタオル
- 液体洗剤
- ガラスクリーナー
- マイクロファイバークロス
- シートクリーナー
- 車内用消臭スプレー
- 内装用ツヤ出し剤
- ごみ袋
- スチームクリーナー
手持ちできるコードレス掃除機
シートやフロアには、目に見えないほこりやダニ、髪の毛などが落ちていることがあります。
これらを掃除するのには掃除機で吸い取ってしまうのが一番。
吸引力が強い家庭用の掃除機が適していますが、移動先でも使うことができるコンパクトな掃除機があると便利です。
手持ちできるコードレス掃除機なら、狭い車内でも気軽に使えますよ。
固く絞ったタオル
車内の細かい部分を掃除するためには、ほこりを巻き上げないよう濡れたタオルを用意しましょう。
とはいえ、濡れたままだと使いにくいので、しっかりと固く絞って使うことが大切です。
液体洗剤
フロアマットやシートの汚れ落としに使う液体洗剤は、車内専用のものが販売されていますが、著者のおすすめは「洗濯用洗剤」と「台所用洗剤」の2つ。
これらを汚れに合わせて薄めて使います。
車内の汚れの多くはほこりや泥・砂などですが、飲み物や食べ物をこぼした際のシミ・油汚れには液体洗剤を使用すると綺麗に落とすことができますよ。
家にある洗剤を使えばコストも抑えられて便利です。
ガラスクリーナー
窓ガラスやナビのモニター部分など、手垢や油が付着している部分に使います。
車内清掃専用のガラスクリーナーが販売されていますので、そちらを用意しておくと良いでしょう。
マイクロファイバークロス
ガラスクリーナーと同じく、窓ガラスやナビのモニター部分など繊細なところを拭くのに使います。
柔らかい素材の布であれば代用可能で、使い古したTシャツやストッキングなども有効です。
シートクリーナー
シートに沁み込んだコーヒーやジュースなどの汚れにはシートクリーナーを使います。
商品によっては消臭成分を備え付けたものもあるので、気になるシミと一緒に臭いもすっきり落とせますよ。
抗菌効果も期待できるので気になる方は探してみてくださいね。
シートの素材に適したシートクリーナーを購入するようにしてくださいね。
車内用消臭スプレー
空気がこもりがちな車内ですが、軽食をとったりたばこを吸ったりと、臭いが発生しやすい場所でもあります。
気になる臭いがある場合は消臭スプレーを使うと効率良く除去できますよ。
また、車内用の消臭スプレーには、除菌・消臭に加えて、アロマなどが配合されているものも。
人を乗せることになっても喜ばれますよ。
内装用ツヤ出し剤
車内のインテリアは直射日光が当たって色落ちしてしまっていることも。
汚れだけでなく劣化もなんとかしたいなら、車の外装用ではなく内装用のツヤ出し剤を用意するといいでしょう。
ごみ袋
普段から車内にダストボックスを設置している方でも、いつの間にかごみが下に落ちていた、というのはよくある話です。
また、同乗者やお子さまが知らないうちにごみを落としていた…ということもあるでしょう。
掃除を進めていくと、自然とごみが出てくるものです。
事前にごみ袋を用意しておけば掃除中に出たごみもサッと片づけられるので、わざわざ家の中に持って入って捨てる、という手間を省けますよ。
スチームクリーナー
スチームクリーナーをお持ちであれば、上記の道具に加えてこちらを用意しておくことをおすすめします。
熱処理が行えるスチームクリーナーは、雑菌が繁殖しやすいマットの除菌処理にぴったり。
汚れを浮かせて落とすので、毛足のあるマットでもしっかりと泥汚れなどを落とすことができますよ。
スチームクリーナーがないという方は、下記にフロアマットの掃除方法をご紹介していますのでそちらをご覧くださいね。
車内清掃を楽にしてくれるアイテム
車内は、シートの隙間やエアコンの吹き出し口など、狭いところにホコリや細かいごみが溜まっていることが多いです。
お家にあるもので、これらの見逃してしまいそうなごみを楽に掻き出すことができます。
車内清掃のおすすめの手順
車内清掃を進めていく時には、下記のような手順で行うと最も効率的です。
- フロアマット
- 天井
- 窓・シート・内装
- フロア
効率よく掃除するためには、ほこりや塵などが舞うことを考えて、上から下に行うのがベター。
まずは天井から行い、窓・シート・内装・フロアの順に掃除しましょう。
ではまず、フロアマットの掃除方法から解説していきます。
【車内清掃】フロアマットの掃除方法・便利グッズ
外で歩き回った靴の汚れが付着するフロアマットは、車内でも最も汚れが激しい場所です。
このフロアマットを綺麗にするだけでも車内の印象が大きく変わりますよ。
フロアマット掃除の注意点
フロアマットの掃除には、気をつけたいポイントがあります。
それは、フロアマットを掃除する時のお天気。
フロアマットの掃除は、晴れた日が断然おすすめです。
天候が悪く十分にマットを乾燥できずに生乾きのまま車内に戻すと、雑菌が繁殖して嫌な臭いが充満してしまうことも……。
フロアマットをきちんと乾燥させて、なおかつ雑菌を抑えるには、太陽光に当てるのが一番です。
「しっかりと乾燥させる」ということを頭に入れたら、実際の掃除方法を見ていきましょう。
フロアマットのお掃除手順

はじめに、外したフロアマットを裏からはたいて、毛足の奥底に溜まったほこりや泥などの汚れを落とします。
布団たたきを行う要領で、バンバンと強く叩いてください。
お菓子の食べこぼしやダニの死骸などは雑菌のエサになってしまうので、ここでの工程を念入りに行うことが綺麗を保つコツ。

しっかりと掃除機で吸ったら、水で薄めた洗濯用洗剤をフロアマットにしみ込ませ、ブラシで叩くように表面の汚れを落としていきます。
落ちにくい油汚れなどは台所用洗剤を使用します。

濡れた状態でスチームクリーナーを使うとより綺麗になりますよ。
フロアマットが乾きにくいときは?
掃除の途中に天気が悪くなってくることもありますよね。
十分な太陽光がなく、フロアマットが乾きにくいと感じたときは、ガソリンスタンドなどに設置されているフロアマット専用の乾燥機を使用すると良いでしょう。
【車内清掃】天井の掃除方法・便利グッズ
フロアマットを乾かしている間に、天井から車内をお掃除していきます。
「天井って汚れることがあるの?」と思う方も多いかもしれませんが、よく見ると実は小さなシミができていることも。
特に、車内でたばこを吸っている方であれば、ヤニや煙の汚れが黄ばみとなって天井を汚す原因になります。
これらのシミや汚れは、シート用の洗剤を利用すると綺麗に落とせます。
しつこい黄ばみには水に溶かした重曹も効果的。ただし、皮革製品に使用すると素材を痛めてしまう場合があるので、シートが革素材の場合は気を付けて使用してください。
また、頑固な汚れはついゴシゴシと擦りたくなりますが、破損や毛羽立ってしまう原因になりますので我慢が必要です。
柔らかい素材の布を使うと表面を傷めず綺麗に仕上がりますよ。
【車内清掃】窓の掃除方法・便利グッズ
ふとした時に気が付くのが窓の汚れです。
窓の内側の汚れの原因は、主に油膜や水垢、劣化したガラスコートなど。
お子さまが居るご家庭であれば、子供の指紋がべったり…なんてこともあるかもしれません。
これらの汚れには、車用のガラスクリーナーを使うのがおすすめです。
市販でも専用のクリーナーが多数販売されていますので、目にしたことがある方もいるでしょう。
汚れにスプレーした後拭き取るタイプや、マイクロファイバークロスなどの柔らかい布に付けてから吹きあげるタイプなど、商品によって使い方はさまざまありますが、車専用の商品を選ぶことがより綺麗に掃除するコツです。
仕上げに高濃度のアルコールを吹き付けてから乾いた布で磨くと、除菌もできてよりクリアな視界になりますよ。
【車内清掃】シートの掃除方法・便利グッズ
合成皮革や布など、車によって素材が異なるシートのお掃除は、それぞれに合った洗剤や道具を使うのが綺麗に仕上げるコツです。
専用の布シートクリーナーを使うと気になるシミを綺麗に取り除くことができます。
合成皮革のシートの場合
革シートクリーナーでもいいですが、薄めた台所用洗剤を試すのも良いでしょう。
その際は仕上げに固く絞った布で優しく拭き上げてくださいね。
シートのお掃除手順
粘着シートを使うと取り残しを防げますよ。
ちなみに、著者はハンガーの丸い部分を隙間に入れてかき出しています。
直接シートにスプレーするとシミになってしまうこともあるので、必ず布にスプレーしてシートを拭くようにしましょう。
【車内清掃】ハンドルなどの掃除方法・便利グッズ
次に、ダッシュボードやハンドルなどの車内インテリアのお掃除です。
掃除方法は簡単で、薄めた台所用洗剤をマイクロファイバークロスなどの布にしみ込ませて固く絞り、ダッシュボードやドアの内側、ハンドルなどを拭いていきます。
エアコンの吹き出し口などの狭いところや、ドリンクホルダーの底などの細かいところも要チェック。
エアコンの吹き出し口には、綿棒などの細い棒が有効です。
ドリンクホルダーの底の汚れは、布や綿棒に薄めた台所用洗剤を染み込ませて落としていきましょう。
また、汚れを落とすだけでなく、劣化した部分にツヤ出しをするとより見栄え良く新車のような仕上がりになります。
内装用ツヤ出し剤を使うときのポイント
直射日光が当たる場所は痛みが激しいので、白っぽく劣化してしまっているという方もいるでしょう。
その場合は、内装用のツヤ出し剤を塗り込むと気になる色の違いを寄せることができますよ。
ツヤ出し剤は全箇所に使うのではなく、必要な部分だけでOK。
ツヤ出し剤の中には界面活性剤が含まれているものがあり、ハンドルに使うと滑りやすくなったり、ガラスやモニターに使うと曇りが出てしまうこともあるので気を付けてください。
【車内清掃】フロアの掃除方法・便利グッズ
最後に、マットを外した状態のフロアを掃除します。
普段は目にすることのないフロアですが、その分ごみや汚れが蓄積していることが多いのでしっかり綺麗にしましょう。
フロアのお掃除手順
できるだけシートを前後に動かしてシートの下もかけ忘れのないようにしてくださいね。
使い終わった歯ブラシや100円均一で購入できるものでも十分使えるので、コストが気になる方はそちらを使用してもOKですよ。
それらは粘着シートやガムテープで取り除くと良いでしょう。
普段はフロアマットが敷いてあるところなので、掃除機をかけた後のフロアは一見すると「汚れていないんじゃ…」と感じるかもしれません。
しかし、これまでの掃除の汚れが付着しているのでしっかり拭き上げてくださいね。
車内を綺麗に保つ方法&汚れを防止できる便利グッズ
これまで、車内の効率的な掃除方法をご紹介してきましたが、一度にすべてを掃除するのはやはり大変ですよね。
車内を綺麗に保つためには、時間も手間もかかる大掃除をするより、普段からこまめに掃除することがコツ。
気になる時にさっと掃除しておけば、ほこりなどが溜まりにくく、長く綺麗な状態を保てますよ。
また、汚れを放っておくと嫌な臭いが充満する原因にもなりえます。
「分かっているけど時間がない」という方のために、車内を綺麗に保つための便利なグッズをご紹介しておきましょう。
折り畳み式モップ
車内の汚れで一番気になるのがほこり。
マイクロファイバー素材のモップならサッとなでるだけでほこりを取り除けます。
また、折り畳み式のモップなら収納場所にも困りませんよ。
除菌ウェットシート
長時間のドライブやご飯時の移動中など、車の中で飲食をすることもあるでしょう。
つい飲み物や食べ物をこぼしてしまった、という時に使えるのがウェットシートです。
アルコールが配合されているものならちょっとした油汚れも綺麗になりますし、除菌できるので臭いも抑えることができます。
車で使いやすいコンパクトなごみ箱
車内で出たごみは、すぐに捨てるのが綺麗に保つための鉄則ですが、長距離の移動中やごみ箱が見つからない時もありますよね。
その点、ダストボックスがあると一旦置いておけるごみの居場所を決められるので、車内にごみが散乱するのを防ぎ、自宅のごみと一緒にまとめて捨てることができます。
チャイルドシートマット・キックガード
お子さまが居る方におすすめしたいのが、チャイルドシートマットやキックガードです。
後部座席の子供が前の座席を蹴って足跡が付いてしまう…なんてことよくありますよね?
この汚れを防いでくれる保護シートがキックガードです。
座席の後部に付属の紐などで取り付けて使うのですが、ポケット付きの商品もあり、散らばりがちな車内の小物を整頓するのにも役立ちます。
また、一度取り付けるとなかなか外すことがないチャイルドシートの周りは、実は汚れが溜まりやすい場所。
長い間置いておくので座席にシートの跡が付いてしまうのも悩みの種ですよね。
チャイルドシートマットを設置しておけば、周辺の汚れを防いでくれ、チャイルドシートによる擦れや凹みを保護してくれますよ。
車内清掃の注意点とプロに任せた方がいいところ
車内の掃除は、場所によって力加減を調節することが大切です。
頑固な汚れがあるとついゴシゴシと擦りたくなってしまうものですが、素材によっては痛み、劣化速度を早めてしまう可能性もあります。
フロアマットやシートのほこりを出す際はしっかりと、天井やシートの表面を拭く際は力を入れすぎないようにするなど、加減に注意しましょう。
また、すべての工程を踏まなくても、車内の掃除には結構時間がかかるもの。
どうしても時間が取れない場合は、プロに任せるのもひとつです。
ディーラーやガソリンスタンドをはじめ、オートバックスやイエローハットの大手カー用品店、洗車業者などで清掃してもらうことができますよ。
車を持っていく時間もないという方は、出張してくれる車内クリーニングの専門業者に任せるのも良いでしょう。
車内清掃をプロに任せるときの相場は?
プロに任せる場合、掃除を依頼する程度や範囲にもよりますが、料金は2,000円~50,000円程。
時間は30分~数日かかるものまであります。
これだけ幅広いと自分に合ったサービスが見つかりそうですよね。
普段忙しくて車内清掃が難しい方はもちろん、いつもよりしっかりと車内を綺麗にしたいという方は、一度プロの車内清掃サービスを試してみてはいかがでしょうか。
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参考
車内清掃(ルームクリーニング)を料金と口コミで比較!くらしのマーケット
おわりに
大切な愛車の車内を自分で掃除する方法を見てきましたがいかがでしたか?
車内の掃除にはどうしても時間と手間がかかります。
そのため、掃除を進める順番や力加減に注意して効率よく進めることが大切です。
目に見えるところはもちろん、細かいところまで自分の手でピカピカにできれば、さらに愛着が湧きそうですよね。
事前に汚れを防ぐグッズや市販されている便利な掃除道具を上手に活用して、いつでも綺麗な車内を保ちましょう。

