家具家電製品の拭き掃除は乾いた埃が多くて意外と面倒です。家具はテーブル等平面部分が広いものは床のようにハウスダストが積もりやすく、家電製品も凹凸多く埃が隙間に入りやすくなっています。この埃が原因で「拭き残り」や「拭き戻し」が発生してしまうため一度ではスッキリ綺麗に掃除することができません。
埃を綺麗に除去するためには、拭き掃除の前のワンアクションの「プレ掃除」がカギになります。
※「プレ掃除」とは?
美味しいお料理のコツは、下味や下処理、また手順や段取りが大事です。 それと同じように掃除の世界でも、ほんの少し手を加えるだけで汚れを上手に落とすことができます。おそうじペコさんは、この方法を「プレ掃除(掃除の下準備)」と称されています。
目次
家具家電の掃除に便利な掃除グッズ
【A】凸凹に便利な「刷毛・ブラシ付きノズル」
凸凹形状の多い家電製品の埃は拭き掃除の前に刷毛で埃を掻き出したり、家電を傷つけないブラシ付きノズルで埃を吸引してから拭き掃除をすると綺麗に仕上がります。刷毛は100円ショップのペンキ売り場に色々な種類があります。柔らかい豚毛を選んでください。
【B】広範囲の拭き掃除なら「モップ」
面積の多いテーブルやチェスト等は、拭き掃除の前にモップで埃を吸着して除去してから拭くことで、埃の拭き戻し等が発生しにくくなります。
【C】細かい場所に欠かせない「お掃除手袋」
家電製品のコードや、細かい場所の掃除にはクロスよりお掃除手袋が便利です。
手が届かない大型家電の裏側などもクロスより、手袋ならはめたまま指先の感覚で掃除ができます。
では、プレ掃除をしながら家具や家電製品の掃除をしていきましょう。
食器棚など背の高い家具の掃除実例
食器棚等手の届かない背の高い家具の天板には、多量の埃が積もっているため上から落ちてくることがあります。脚立に上って定期的に掃除をしましょう。多量の埃がある場合は刷毛で埃を中央に掃き集め(端に向かって掃くと埃が落ちてしまうので中央に)主な埃を取り除いてから全体を拭くと、埃がダマにならず綺麗に拭き取れます。
引き戸や引き出しなど凹凸部の掃除
引き戸のレールや、装飾のある扉、凹凸のある場所は、刷毛で埃を掻き出してから拭き掃除をします。引き戸はレールと扉の間に入り込んだ埃も一緒に掻き出すことができます。
テーブルやチェストなど面積の広い家具の掃除実例
広い面がある家具は床と同じで一面に埃が積もります。特に起床時や長時間不在後、いきなり拭き掃除をすると画像のように埃の拭き戻りが発生します。一度モップで全体のホコリを除去してから、拭き掃除をすると埃に惑わされず汚れだけを綺麗に拭き取ることができて仕上がりが綺麗です。
食卓テーブル等モップを使うのを躊躇する場所は、モップの代わりに乾いたタオルやフキンで埃を拭き取ってから水拭きするとよいでしょう。
家電製品の掃除をするときの注意点
家電製品の掃除の前には必ず
①「コンセントを抜く」
②「安全確保」
の2点に留意してください。
コンセントを抜くのは故障や事故の防止のため、安全確保とは足場の安全や周囲の家具が汚れないよう新聞紙等で養生することです。
テレビのモニター、裏側、リモコンの掃除実例
テレビ本体の裏側にはとても細かい格子や凹凸が沢山です。刷毛で埃を掻き出してからお掃除手袋で拭き取ります。リモコンボタンの間の埃も刷毛を使えば上手に取れます。
テレビなどの液晶画面は、表面に埃や砂塵がついたまま拭くと傷がついてしまいます。まずモップで表面の汚れをサッと取り除き、お掃除手袋で拭き掃除します。手袋なら指先で画面の縁も綺麗に拭き取れ、爪で画面に傷がつくこともありません。
このとき、使用するモップはオイル等薬剤のついていない無添加のものにしてください。薬剤が画面につくと汚れや曇りの原因になります。
細かい部分もしっかり!空気清浄機やエアコンの掃除実例
はずした家電製品のパネルは裏側に細かい凹凸があり、拭き掃除が上手にできません。本体に傷をつけにくいブラシ付きノズルを掃除機につけて埃を吸引します。あとは広い面を手袋で拭けば隅々まで綺麗になります。
空気清浄機の吹き出し口の奥を見ると、沢山の埃が溜まっています。長い棒にお掃除手袋の指先をはめればクロスを巻き付ける手間もなく、細かい場所も上手に掃除できます。
エアコンはフィルター掃除の他にブラシ付きノズルで本体内部の埃を吸引します。大まかな埃が取れるので、拭き掃除をしても埃がダマにならずスッキリ拭き上げることができます。汚れがベトベトしている場合はエタノールをお掃除手袋の指先につけて拭くとサッパリします。
※メーカーによって故障を防ぐため別売のエアコン専用ブラシノズルが推奨されています。取扱説明書で確認してからお使いください。
さいごに
日常のお掃除はクロスだけの拭き掃除でもよいですが、定期的にプレ掃除を取り入れて細かい場所の埃までしっかり除去することが埃や汚れをためないコツです。
道具を駆使して文字通り隅々までスッキリと丁寧に拭き上げる感覚は、心のお掃除もできた気分になり、とても気持ちのよいものです。特に埃や花粉の多い今の季節は意識して取り入れてみてください。
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