ほこりは綿雪のように空気中を浮遊して、時間をかけて粉雪のように降り、様々な場所へ実に器用に降り積もっています。
部屋を見まわしてみると、テーブルや家具の上などの平面だけでなく、凹凸のある立体的なお掃除ポイントはたくさん。凸凹していて掃除しにくい場所は、雑巾を細く折り曲げたり畳んだりしなければすっきり拭き取ることができなくて面倒ですね。
そんな時の便利なアイテムがこちら。おそうじ手袋です。
おそうじ手袋のタイプは2種類
おそうじ手袋とは、ズバリ「手袋型をした掃除用マイクロファイバークロス」のこと。
素材のマイクロファイバーは、ほこりや汚れをしっかりキャッチしてくれます。手にはめたまま使用するので複雑な形状の場所の汚れもストレスなく拭き取ることができます。
おそうじ手袋は、手にしっかりフィットする細身のぴったりタイプと、ミトンのように大きくゆったりはめるふんわりタイプに大きく分けられ、それぞれの形状を活かせば、より効果的に使用することができます。
細身のぴったりタイプは指先の感覚を利用します。クロスでは届きにくい細い場所や、凹凸のある角などほじくるように掃除する場合に実力を発揮。
ふんわりタイプは幅が広くゆったりしているので、広い面を一気にモップのように掃除したい時に重宝します。
なんとこちらは三本指がミトンで、親指と人差し指は細身というハイブリッドタイプ!
細い場所にも広い面にも対応できるのでとても便利ですね。
おそうじ手袋は水拭きもおまかせ!
直接手にはめるものなので、手荒れを気にして乾拭きだけしかできないのでは…と思いがちですが、工夫をすれば大丈夫!
使い捨てビニール手袋を下にはめれば、水拭きでも手荒れが気になりません。
ハンドクリームを塗ってから装着するとハンドケアにもなってお掃除しながらツルツルの手になります。
お風呂場掃除などはミトンタイプならモコモコの泡を立てながら楽しくお掃除できちゃいますよ。
おそうじ手袋はこんなところにぴったり
実際にどんなシーンでおそうじ手袋を活用したらよいのか、おすすめ5選をご紹介します。
1.高い所
背伸びをしたり脚立に上ったり、ただでさえ足元がおぼつかない高所の掃除。
落とさないように雑巾を持って上り下りしなければいけないのは安全面でも不安が残ります。
お掃除手袋ならつけたまま、スイスイと拭き掃除をすることができるのでストレスがありません。
◆エアコンのほこりとりや、照明器具のお手入れに
(※家電製品や照明器具のお掃除は必ずスイッチやコンセントを切ってからしてください。)
2.つかんで拭き取る
直接つかみながら拭き掃除することができるので、ムダなく力を入れてしっかり汚れを拭き取ることができます。
◆椅子の足や、からまりやすいコードのほこり掃除に
3.建具
部屋の中には高い場所から低い場所まで突起している様々な建具があります。
雑巾では思うように届かない部分も指先まで使用できる手袋なら隅までしっかりお掃除できます。
◆フローリングの幅木やドアストッパー、和室の鴨居や障子の桟に
4.排水口
お風呂場やキッチンの排水口、パーツ類などスポンジでは洗いにくい複雑な構造のものも、しっかりつかんで指先で綺麗に洗うことができます。
掃除をさぼってひどく汚れていても手袋をしていれば直接触ることなくお手入れできます。手袋に排水口のドロドロ汚れがついてしまっても、手袋をはめたまま石けんなどで洗ってしまえばOKです。
◆排水口の中や筒状のパーツ、ヘアキャッチャーなどに
5.家電製品
家電製品にはとても細かい凹凸がたくさんあり、雑巾では拭き取れず、モップでも表面のほこりしか取れていない場合もあります。
お掃除手袋ならしっかり指先でボタンやパーツの間にたまった細かいほこりまでとることができます。
◆テレビボードの裏側のコネクター部分、リモコンボタン、パソコンのキーなど細かい部分に
他にも工夫次第でお掃除手袋は大活躍。
いつでも手に取れる場所に置いて、気になったら掃除する便利アイテムにもなりますし、掃除するぞ!と気合を入れた時のしっかり掃除の相棒にもなります。
どんなふうに活用しようか考えるとワクワクしてきませんか?
おそうじ手袋のもうひとつのうれしい効果
お掃除手袋には不思議な魔法が秘められている気がします。
私は手袋をはめた瞬間、おそうじスイッチが入ってしまうんです。
いつもの雑巾では掃除できない場所をやってしまおう!とモチベーションが上がるだけでなく、あそこもここも掃除しちゃおうと「ついで掃除」をしたくなって、いつも以上にお掃除タイムが長くなります。
掃除による運動量が増え、体もお部屋もスッキリして一石二鳥というわけです!
雑巾やモップが日常的な掃除道具だとすると、「おそうじ手袋」はちょっとした楽しいイベントアイテムのような存在なのかもしれません。
掃除する気がなかなかおこらない時や、マンネリ化した家事の活性剤として活用するのもおすすめです。
みなさんも一緒にお掃除手袋の魔法にかかってみませんか?


