原因不明のくしゃみ、せき、喘息、鼻水、鼻がつまる、目のかゆみなどに悩むことはありませんか。
これらの症状は、もしかしたらハウスダストが原因かもしれません。
ハウスダストの代表的なものとして挙げられるのは、ダニ・細菌・カビ・花粉などです。
なかでも特に気をつけたいのが、ダニ。
夏に繁殖したダニが死骸となり、秋からアレルギー症状を訴える人が多くなります。
辛い症状を少しでも軽くするには、「ハウスダストを減らす掃除方法」や「増やさない工夫」が必要になってきます。
その経験を元に、家庭でできるハウスダストを除去する方法を紹介します。
お掃除ブロガー・よしママ
ハウスダストが発生する原因とは
ハウスダストとは、アカやフケ、動物の毛やフケ、ダニのフンや死骸、カビ、細菌、花粉、繊維のクズなど、1mm以下の小さなゴミのことを言います。
これらはアレルギーを引き起こすアレルゲン因子とも呼ばれています。
このなかでも、ダニは湿気65%~85%、温度20度~30度の環境を好み、条件を満たせば家の中のあちこちに存在します。
特に秋から冬にかけてはダニの死骸が一気に増えるため、喘息が悪化しやすい季節と言われています。
ハウスダスト対策=ダニ・ホコリ対策
ハウスダストによるアレルギー症状を防ぐには、室内の湿気を取り、掃除でいかにホコリやダニなどのハウスダストを取り除けるかが課題。
特に、寝具などのファブリック類は適度な湿気と温度が保たれているので、ダニが大好きな場所です。
ハウスダスト対策は、寝室やファブリック類を中心に行っていくと効率的ですよ。
【ハウスダスト対策1】掃除の手間を減らす5つの工夫
ハウスダストを、掃除だけで完璧に取り除くのはとても大変です。
なるべく、掃除の手間を減らすような工夫をしておきましょう。
ここでは、ハウスダストを増やさないための5つの工夫をご紹介します。
【工夫1】除湿する
室内の湿度があがると、ハウスダストが増える原因となるので、積極的に部屋の除湿する必要があります。
窓を開けて除湿しよう
除湿するために一番手っ取り早いのが、窓を開けて行う「換気」。
家の中で、対角線上にある窓2カ所をあけると効率よく空気が流れます。
室内は部屋干し、呼気、料理の蒸気、浴室の蒸気などで、常に湿気がこもりやすいです。
湿気が気になる時は、換気などで室内の湿気を逃すだけでもかなり除湿することができます。
換気がしにくい季節の除湿方法
しかし、梅雨の時期や冬の季節は換気がしにくく、室内の湿度が上がりがち。
こういった時期には、除湿が出来る家電に頼りましょう。
洗濯物や押し入れなどには除湿器を使い、布団の除湿には布団乾燥機を使用すれば効率的です。
ただし死骸がそのまま残っていると意味が無いので、「ダニモード」使用後は掃除機でしっかりと吸い取っておきましょう。

【工夫2】空気清浄機を使用する
花粉の季節や真冬など、換気が頻繁にできない時期は、空気清浄機を稼働させることで室内のハウスダストを減らせます。
ただ、空気清浄機のフィルター部分にホコリがたまってくると吸い込みが悪くなります。
定期的にチェックして、交換が必要なものはフィルターも定期的に交換する必要があります。
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【工夫3】洗濯物を取り入れる前に一工夫
天日干しした洗濯物は、かるく叩いてから取り入れることで、家にホコリが入り込むことを防げます。
干している衣類などをちょっとゆするだけでも、かなりの花粉や繊維くずが舞い上がるので、洗濯物からもハウスダストが大量に出ていることが分かります。
【工夫4】ファブリック類のカバーを高密度のものにかえる
ソファーカバーや布団カバー、クッションカバーなどは小まめに洗うことで、ダニの餌となるアカやフケを取り除くことができます。
ただ、布団や布団カバーをこまめに洗うのは結構大変。
そんなときは、カバー自体を高密度にしてダニが通りにくいものにすれば、寝室で布団を敷いてもホコリが舞いにくくなるのを実感できます。
静電気でホコリを集めやすい毛布などは避け、防ダニ加工の枕カバー、敷ふとんカバー、掛け布団カバーにするのがオススメです。
布団類に掃除機をかけるときは、カバーを外した状態でハウスダストを吸い取ってくださいね。
お掃除ブロガー・よしママ
【工夫5】ハウスダスト関連グッズを併用する
ファブリック類にダニが近寄りにくくする忌避剤や、ホコリを舞いにくくするスプレーなど、関連グッズがたくさんあります。
特に、布団はダニが好む場所なので、寄り付かないよう予防することが重要。
お掃除ブロガー・よしママ
【ハウスダスト対策2】効率よく掃除するための方法とコツ
続いて、効率よく掃除するための方法とコツについてお伝えします。
【1】換気する
掃除するときに、とても重要なのが「換気」。
ホコリが大量に舞うので、掃除をするときは窓を2カ所開け、ホコリを外へ追い出しましょう。
また、窓を開けることで室内の湿度が下がれば、ダニの増殖を止めることができます。
結露の防止にもつながりますよ。
換気のタイミング
換気のタイミングは、掃除のときはもちろんですが、それ以外にもいくつかあります。
例えば、寝室の除湿をするために「朝」、結露防止に「寝る前」、他には「洗濯物を室内干ししたあと」などが挙げられます。
24時間換気システムがある場合は、切らないで上手に活用しましょう。
【2】人が少ないときにドライシートやモップで静かに掃除
掃除では大量のホコリが舞うので、ハウスダストをなるべく効率的に取り除く必要があります。
おすすめは、ドライシートやモップで、なるべく室内に人が少ないときに静かに動かして除去する方法。
このとき、モップに吸着力がアップするモップ用のスプレーをしておくと、舞い上がりも少なくなります。
ちなみに水拭きでは、ホコリを端に寄せるだけで、取り除くのには効率的ではありません。
先にドライシートや乾いた状態のモップなどでホコリを取り除いてから、掃除機をかけると効率的です。
掃除機をかけるタイミング
掃除機をかけるタイミングは、朝起きたときや、外から帰宅したときなど。
部屋のホコリが床にすべて落ちているときなので、効率的に集めやすいです。
掃除機は、押したときより手前にひくときに吸い上げる力が強いです。
絨毯や畳などを掃除機掛けする時は、手前にゆっくり引くようにかけていくのもポイントです。
また、ホコリは時間が経てばたつほど家の隅、家具周りに溜まっていきます。
家の隅や家具周りを重点的に掃除すれば、より効率的ですよ。
【3】家電裏のホコリを取り除く
普段の床掃除だけでは、ハウスダストを減らすことは難しいです。
部屋中を舞っているホコリは、天井や壁、カーテンレール、窓のサンなど家中のあちこちに溜まっていきます。
ホコリの溜まりやすい場所
特にホコリが溜まりやすいのが、冷蔵庫やテレビなど大物家電の裏側です。
ファンや静電気でホコリが集まりやすいので、定期的に家電を移動させ掃除機で吸い取ることで、ハウスダストを効率的に減らすことができます。
家電や家具など重たいものを移動させるのが難しいときは、隙間用の掃除道具が便利です。
使い捨てのフローリングシートを挟んで引き出すと、効率よくホコリを取り除けます。
【4】エアコンの掃除は定期的に
エアコンは、部屋中のホコリを循環させてしまう家電です。
フィルター掃除は定期的に行い、ホコリが舞うのを防ぐ必要があります。
吸い込み口にフィルターを設置すると、集塵効果があるのでホコリが舞いにくくなります。
また、エアコン本体の内部がカビていると、カビを部屋にまき散らす可能性があります。
定期的にカビ取りを行っておくと安心です。
まとめ
ハウスダストを意識した掃除と増やさない対策で、家の中に潜むハウスダストを減らすことができます。
ただ、完璧に取り除くことはとても大変で無理なことなので、空気清浄機など市販の家電やダニの忌避剤などといった関連アイテムを併用することをオススメします。
ハウスダスト対策とは除湿やホコリの除去。
取り組むことで、家の湿気が減ってカビ対策にもつながるので、一石二鳥ですよ。
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参考資料
※千葉県医師会「ハウスダストアレルギーとは」検索日2022/1/5