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脱・フッ素!初のセラミックフライパンは、イメージを覆す、おしゃれな1本【正直レビュー】

始めてセラミックフライパンを使った感想。イメージを覆す!かわいくて、おしゃれな1本を発見

フッ素加工のフライパンを卒業しようと思った理由

フライパンは、鉄製やアルミ製、セラミック製など素材もさまざま。表面コーディングもテフロン加工をはじめ、マーブルコートやダイヤモンドコートなどいろんな種類があって、どれを使うのかいいんだろう?と買い替え時にいつも迷ってしまいます。

最近、フライパンの安全性が気になりだして…

そんなとき、PFAS(有機フッ素化合物)がEUや米ミネソタ州をはじめ規制の動きが広がっているということを耳に。NHKスぺシャルなどでも取り上げられていて、フッ素加工って大丈夫なんだろうかと気になりだしました。

そのあたりを、検証実験を主に行っている編集部のクラスコに聞いたところ、「PFASには1万種類以上あるそう。中でも人体や環境への影響が問題視されているのが、PFOSとPFOAという物質。これらを使ってないフライパンは、以下が代表的」とのこと。

<PFAS(有機フッ素化合物)を使っていないフライパン>

鉄製フライパンとステンレス製フライパンは長く使えそうですが、くっついたり焦げ付いたりしそうで、使いこさなせる自信がありません。ホーローコーディングのフライパンは、バーミキュラのフライパンのこと。

とにかくこの3種類は、お値段もそこそこはってはるので、お試しに買うというのにはちょっとハードルが高い。そこで「セラミック加工のフライパン」に買い替えることしたのですが……。

セラミック加工のフライパンに、勝手に抱いていたイメージ

そのセラミックフライパンも食わず嫌いならぬ“使わず嫌い”、状態で、以下のようなイメージを個人的にっていました。

でも、私が勝手に抱いていたこのイメージを覆す、フライパンがあると聞きつけて使ってみることにしました。

初めての1本は、その名も「軽くて使いやすいセラミックフライパン」

軽くて使いやすいセラミックフライパン

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その名も「軽くて使いやすいセラミックフライパン」という直球の名前です(笑)。色は、セラミックフライパンのイメージ通りの白色。真っ白というより、ややクリームがかった乳白色です。

一見すると木製のように見える持ち手は、フェノール樹脂製です。

握ると、(表現が難しいのですが)“軟質”な握り心地です。柔らかい素材というわけけではないのに、木や鉄のような硬質感がなくて、手にするっと馴染みます。木とシリコンの間の素材を握っているような感覚です。白木っぽい見た目で、乳白色のボディとの相性も抜群です。

本当に「軽くて本当に使いやすのか」、本当に名前通りなのかどうか、実際に使って確かめてみます。

重くない!だから、あおって炒め物が作りやすい

なんとなく分厚くて重いというイメージがあったセラミックフライパン。名前通りなのか、早速あおってみます。今回使ったのは、26cmサイズのもの。野菜炒めをしてみると……片手でなんなくあおれました

なんなら今まで使ってたフライパンの方が重いと感じるほどです!
メーカーサイトによると、26cmプレス製IHフライパンの同等品で重量が約780gのところを、こちらの商品は約550gの重さなのだそう。本体を薄くすることで軽量化したのだそうです。確かに今まで持っていたフライパンより薄い!これなら、使いやすいと思いました

握りやすい!だから、両手を使う料理が作りやすい

軽いということは、フライパンのコントロールもしやすいということ。

オムレツやオムライスをふんわり作るために、フライパンを揺らしながら菜箸でくるくる卵を混ぜるという方法。シェフがよくやっている、この両手を使ったW回し術も、フライパンが軽いのでとってもやりやすいと感じました。

また、オムライスをくるっと巻いてお皿に移し替える作業も、フライパンが重いとひと苦労。でもこのフライパンなら、キレイにまきやすいと感じました。

熱が伝わりやすい!だから、光熱費の節約にも

薄く設計されていることで、他にもよいことが! そもそもセラミックは熱が伝わりやすい素材ですが、この商品は、それに加えてボディが薄いので熱回りが格段にいいという特徴があります。

そのため中火で焼くだけで、この通り、餃子がこんがりと仕上がります。とくにうれしいのは、羽根つき餃子が失敗しらずで作れるということ。鉄フライパンのようにくっつかないので、お店ででてくるような割れてない羽根が付いた餃子に仕上げることができちゃいます。

火加減は、フライパンの底に火が付くぐらいで十分です。

中華炒めも、中火で鍋肌を温めた後、炒めるだけでOk。フッ素加工のフライパンでは、シャキッとしない野菜炒めも、シャキッとした仕上がりになります。

料理の腕前がワンランクアップしたような気分になりました。

とにかく、かわいい!だから、出しっぱなしでもサマになる

とにかく料理をするときに、ダントツに出番が多いフライパン。焼き物、炒め物をするときだけでなく、私はカレーやシチューもフライパンで作ってしまいます。

そのため、フライパンはしまわず、コンロの上に常に出しっぱなし状態(笑)。でもこの「軽くて使いやすいセラミックフライパン」なら、それでも大丈夫。とにかく見た目がおしゃれでかわいいので、出しっぱなしでもサマになってしまいます。

見えやすい!だから炒め残して、焦げ付かせない

黒いフライパンしか使ったことがなかったので、白って使うとどんな感じなのか全く想像がついていなかった私。実際使って感じたのは、とにかく食材が鮮やかに「見えやすい」ということ。

写真のように小さな角切りのものを炒めていると、焦がしてしまう「かけら」が出てきてしまいがちですが、白だとそういうことがなし。焦げが見えやすいので、「食材のかけら」の取り逃すことがないということも発見でした。

油が周囲に落ちる!だから、ヘルシー

この「軽くて使いやすいセラミックフライパン」は中央が少し盛り上がった作りになっています。これは、膨張率の違う異素材を組み合わせて作られたフライパンだから。表面はセラミック、ボディはアルミニウム合金、裏の底面はIH対応のため、ステンレス鋼を使用しているので、あえて盛り上がるような設計にしているのだそうです。

これによって、余計な油が周りに落ちるということを発見。そのため油を引きすぎても大丈夫。食材を投入した後でも簡単に拭きとれて、ヘルシーな仕上がりに。

とくに鶏モモ肉を焼くと、臭みのある脂がでてきてしまいますよね。この脂も周囲に落ちるので、鶏肉を動かさず脂を拭き取ることが可能です。

持ち手にお箸がおける!だから、使い勝手もよい

このフライパンの持ち手は、少しへこみがあるのですが、この溝には「ある秘密」が隠れているんです! 実は、ここ、菜箸を置くのにぴったり! 混ぜたりつかんだりした菜箸をちょい置きしたいとき、ここを定位置にすることができるんです。

ヘラを置いてみました。ヘラ部分が持ち手に触れず、ちょうど浮きます。これなら清潔に一五時置きすることができます。

ステンレス製お玉もこの通り。写真では見えにくいですが、すくう部分全部が浮くように置くことができます。

先にソースが付いた菜箸やお玉を一時置きするためだけに、小皿を出すなんていうことはしなくてよし。洗い物も少なくてすみのが、洗い物嫌いの私にとって思わぬ収穫でした。

でも、こういうところは気を付けて!

セラミックフライパンを初めて使ってみて感じたことは、フッ素加工フライパンと鉄フライパンの間のような存在だなということです。

思っていたより扱いやすいなと思いました。なにより、ハンバーグがふっくら焼きあがったのが感動もの!

ただ、以前セラミックフライパンの実験をしたクラスコによると、注意点もあるのだそう。

<セラミックフライパンを扱う時の注意点>

また、寿命は短めということ。ただ、見た目もかわいいので、丁寧に扱って少しでも長く扱えるようにしたいなと思いました。

セラミックフライパンの取り扱いについては、以下の記事でもくわしく説明していますので、参考にしてみてください。

>>>>意外に知らない「セラミックフライパンの世界」寿命やお手入れ方法は?

ちなみに「軽くて使いやすいセラミックフライパン」には、20cm、26cm、28cmと深型28cmと卵焼き器の5アイテムスタンバイ。料理道具オタクのタカハシのアドバイスによると「一人暮らしなら20cm、2~3人なら26cm、4人以上なら28cmを選ぶのがいい」とのことです。

軽くて使いやすいセラミックフライパン

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公開日:2025年3月23日

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